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利用しないほうが良い?経費・領収書ファクタリングについて

領収書

今回のテーマは、「経費・領収書ファクタリング」です。
このファクタリングサービスは主に会社で仕事をしているサラリーマン向けのもので、特に2020年代に入ってから多くの業者が提供し始めました。
登場した当初は「便利なサービス」として認知されつつありましたが、2022年現在、経費・領収書ファクタリングを扱う業者の数は大きく減っているようです。
今回の記事では、経費・領収書ファクタリングの仕組みや、業者が減ってしまった理由について解説していきたいと思います。

経費・領収書ファクタリングとは?

経費・領収書

冒頭で紹介した通り、主に経費・領収書ファクタリングは「サラリーマン向け」のサービスです。
職種にもよりますが、サラリーマンは仕事中に会社の経費を一時的に建て替えることがあります。
その場合、サラリーマンは領収書をもらって会社に提出し、のちのち給料とは別に会社から支払ってもらうことになります。金額は少ないことが多いですが、場合によっては高額になるケースもあります。

経費・領収書ファクタリングは、業者に領収書を売却することによって、会社から支払ってもらうよりも早く現金化できるというサービスです。
経費の精算までにはまだ日数があるが、すぐにでも現金が必要になった……。
そんなとき、会社による精算を待たずに現金化できる便利なサービスとして注目されていたわけです。

具体的には、
(1)業者に身分証と領収書の写しを提示して申し込む
(2)業者は手数料を引いた額を振り込む
(3)会社による経費精算のあと、利用者は業者にお金を振り込む
という仕組みになっています。

経費・領収書ファクタリングのメリット・デメリット

メリット

現金化

経費・領収書ファクタリングの大きなメリットは、すでに説明したように、立て替えた経費をいち早く現金化できるという点に尽きます。
また、経費・領収書ファクタリングは仕組みとしては「業者に借入をする=借金をする」というわけではないので、さまざまな事情があって借金ができない人でも気軽に利用できるというのもメリットとして挙げられます。

デメリット

闇金

経費・領収書ファクタリングは、基本的な仕組みこそ借金ではないものの、業者の多くが「実質的な貸金業を営んでいる」とされています。

たとえば、経費・領収書ファクタリングを提供する業者の中には「分割払い」を認めているところがあります。
当コラムでは以前、『【ファクタリング豆知識】ファクタリングで「分割払い」はできる?』という記事で詳しく解説していますが、ファクタリングは借金ではないため、本来は分割払いを認めることができません。
それにもかかわらず「分割OK」としている業者が見られた場合、それは「ファクタリング業者」ではなく「貸金業者」ということになります。
業者が貸金業法に基づいて必要な許認可を得ている場合は問題ありませんが、許認可を得ていない違法な業者も少なくありません。
そのような業者のサービスを利用してしまうと、のちのちさまざまなトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
そのほか、闇金まがいの厳しい取り立てを行う業者も見られるようです。

・違法な貸金業者に引っかかる可能性がある
・厳しい取り立てに悩まされる可能性がある
という点がデメリットであるといえます。

経費・領収書ファクタリングの業者はなぜ減った?

利用しないほうが良い

一見すると便利に思える経費・領収書ファクタリング。
しかし、闇金業者がファクタリングを装って違法なサービスを提供しているケースなどが見られたこともあって利用者が減少し、現在は業者の数も少なくなっているとされています。
また違法性が指摘されているほか、「手数料が高い」という点も問題になっているようです。
もしお金に困ったことがあったとしても、闇金に引っかかる可能性や法外な手数料に悩まされることを考えると、利用しないほうが良いサービスであるといえるでしょう。

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