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ファクタリング契約の流れと気をつけるべきポイントをご紹介!

ファクタリングは売掛金を短期間で資金化できるので、資金調達を考える経営者にとって喜ばしいシステムです。ただし、ファクタリングは金銭取引になるので契約できるかは審査が必要になります。そのため、申し込みから契約までをスムーズに進めるためにはいくつかの書類を準備しなければいけません。
ここでは、ファクタリング契約の流れと注意点について紹介していきます。

 

ファクタリング契約の流れ

金銭取引になるので、ファクタリング契約でも審査が行われます。審査は、金融機関よりも比較的ハードルが低く、短期間での現金化も可能です。まずは、ファクタリング契約の流れを確認しましょう。

申し込みから契約まで

ファクタリング会社へ申し込み

電話やメール、Webフォームからの申し込みが基本です。メール・Webフォームであれば、申し込んだ日時や希望条件を文字で残すことができるので確認の時に役立つでしょう。申し込んだ内容がファクタリング会社に確認された後、折り返し連絡がきます。現在の経営状況や必要な金額、期日などの質問とファクタリングに関しての説明が行われるので疑問点などがあれば確認してください。

必要書類の提出

申し込みが終わると必要書類を提出します。審査はこの書類をもとに行われるので、必ず不備がないようにしてください。提出の方法は持参や郵送の他、FAX、メールにPDF添付でもOKとしている場合があります。すぐに用意できない書類があれば、ファクタリング会社に連絡を入れ相談しておきましょう。

ファクタリング会社からの審査

書類を確認し、ファクタリングが可能だとわかれば契約となります。審査にかかる期間は、ファクタリング会社や経営の状況によっても変わりますが、だいたい即日~3営業日以内には完了します。必要書類さえ準備できていれば短期間での契約になりますので、スムーズに進めるためにも書類不備には気をつけましょう。

契約

審査終了後はファクタリング契約を締結する書類に署名・捺印して契約成立です。トラブルを避けるためにも契約書の内容にしっかりと目を通して進めてください。契約締結後は、手数料を差し引いた金額が契約条件にある入金日に入金されます。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは、契約締結までの手順が少し変わります。3社間ファクタリングでは、売掛先も含めた3社間で債権譲渡契約書を確認しなければなりません。取引先の承諾を得る、押印書類を回すといった一手間がかかる分、2社間ファクタリングと比べ少し時間がかかります。
そのかわり、3社間ファクタリングでは手数料が安くなる傾向があります。2社間ファクタリングでは、3社間ファクタリングと比べファクタリング会社のリスクが高くなります。2社間ファクタリングでは、売掛債権は一時的に企業側に支払われるので「別の支払にあててしまった」というトラブルも後をたちません。そのうえ、もしも倒産した場合、ファクタリング会社は回収ができなくなります。2社間ファクタリングにはそういったリスクがある分、3社間ファクタリングよりも手数料は高く設定されています。

 

 

契約に必要な書類

契約をスムーズに進めるためには、書類に不備があってはいけません。準備する書類はファクタリング会社によって若干変わることもありますが、どのような書類が必要となるのか一例を紹介します。

【商業登記簿謄本】
登記事項証明書とも呼ばれる、取引に必要な事項を記載した書類です。この書類によってどのような事業をしているのか、信用に値する企業なのかをファクタリング会社が見極めます。
登記事項をコンピューターで処理している場合は「登記事項証明書」ですが、そうでない場合は名称が変わります。登記事項を登記用紙に記載している場合は「登記簿謄本」となりますが、どちらも照明内容は同じです。

【印鑑証明書】
契約に使用した印鑑が正式なものであることを証明するため、会社法人印の印鑑証明書が必要になります。

【業績が確認できる書類】
法人税確定申告書や決算書など、業績が確認できる書類を用意してください。業績はファクタリングを利用できるのか、審査の判断に大きな影響を与えます。基本的に直近3期分の業績を確認可能な書類が必要です。決算が6ヶ月以上前の場合は、本年度の試算表が必要になる場合もあります。

【取引先企業との基本契約書】
ファクタリング会社が、売掛金の回収状況を確認するために必要な書類です。取引先と基本契約が締結されていない場合でも契約できる可能性はあるので、ファクタリング会社に相談してください。

【入金日がわかる書類】
現在の売掛金の状況を確認するため、契約書や納品書などの書類が必要となります。売掛金額だけでなく、入金予定日も記載されている書類を必ず用意してください。

【入金・取引履歴が確認できる口座】
債権がちゃんと入金されているかは、売掛債権を買い取るファクタリング会社にとって大きな問題です。過去の支払状況を確認するために口座の情報確認が行われます。契約した場合、支払能力があるのか、支払日まで経営が安定しているのかも確認されるので注意してください。状況によってはメインバンクの通帳コピーを提出する可能性もあります。

上記で記載した書類以外にも、本人確認書類や不動産関連書類などが必要になるケースもあります。ファクタリング会社に必要書類の内容を確認して、抜けがないようにしてください。

 
 

押さえるべき4つのポイント

ファクタリング契約は金銭取引になるので、情報があやふやなまま進めてはいけません。トラブルを回避するためにも、契約前に押さえるべきポイントを把握しておきましょう。

1.必ず書類で内容を確認する

何かトラブルがあった場合、契約書の記載内容によって状況を確認できます。中には契約書がない状態でも話を進めてくるファクタリング業者があるので注意してください。必ず書類を確認しながら話を進め、不明点があれば確認・相談しましょう。そして、担当者の話を聞くだけでなく、自分でできる限り契約書の内容を読み込んでください。悪質な業者の場合、契約書の改ざんなどで当初の契約条件よりも手数料が多く引かれるケースも考えられます。契約後にも条件を確認できるように、契約書の控えは必ず手元に残るようにしておきましょう。そして、どんなにいい条件を提示されても、契約書を提示しない業者との契約は避けてください。

2.相場の確認

ファクタリングにかかる手数料も要チェックです。資金調達を目的としているのに、手数料が高く手に入る資金が少ないと意味がありません。2社間ファクタリングでは10%~30%、3社間ファクタリングでは1%~5%が相場と言われています。業績や業種、依頼したファクタリング会社によっても違いますが、30%を超える手数料が発生する契約はおすすめできません。
逆に、手数料が相場よりかなり安い場合でも注意が必要です。手数料が安いことを売りにしていても、別の項目に費用がかかっている可能性があります。印紙代や、司法書士への報酬料金が相場より高くなっているかも知れません。手数料の確認はもちろんですが、最終的な入金額を確認して契約してください。

請求書の確認

費用の請求額を契約前に書面で確認してください。手数料を含むファクタリングにかかる費用の詳細は、現状の財務状況や依頼したファクタリング会社によって変わります。そのため、正確な金額は話を進めていかないとわからないかも知れません。それでも、契約時まで請求額を伝えてこない場合は慎重に行動したほうが良いでしょう。契約前に書面で請求額を確認し、控えを手元に残すことで後のトラブルを避けることができます。

変更・修正ができるか相談する

契約書の内容に修正してほしい、外してほしい項目があれば必ず担当者に相談してください。早く資金が必要だからと契約を焦っても、あまりにも不利な条件で契約するとのちのちの経営が厳しくなります。不満があれば、他のファクタリング業者への見積もり依頼も視野に入れ納得できる条件で契約しましょう。

 

 

スムーズな資金調達で経営に弾みをつける!

ファクタリングは金融機関の融資よりも審査のハードルが低く、申し込みから契約まで比較的短期間で進められます。必要な書類を準備できれば、即日での契約締結ができる場合もあります。ただし、提示された条件は必ず書面で確認し、手元に残る形で話を進めてください。わからない内容や不明点に関しても契約締結前に相談・確認し、納得の行く条件で確定しましょう。短期間で資金調達ができるファクタリングは、機材の導入や施設への投資などに役立ちます。上手く利用して今後の経営に弾みをつけてください。

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