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2018.02.10

ファクタリング手数料相場は契約内容や企業の信用度で変わる

資金繰りを改善することができるファクタリング。手数料相場を把握しておくことで、どこに依頼するべきか比較検討しやすくなります。ファクタリングでは信用や契約内容によって手数料に大きく差がでます。

ここでは、ファクタリングに関連する手数料の相場、手数料に関わる要素の説明をご紹介します。

 

ファクタリング手数料の相場

ファクタリングを利用する場合、手数料は少しでも安いほうがいいですよね。ファクタリング全体でみると手数料相場は1%~30%と大きく差があるようです。これは、ファクタリングの形態や、利用する企業の状況によって手数料が変わることが理由にあげられます。まずは、手数料を決めるための要素を確認していきましょう。

【手数料に関わる要素】
・2社間あるいは3社間のファクタリングかどうか
・売掛先与信があるかどうか
・償還請求権の有無
・履歴の有無

以上の4つが手数料を検討する際の要素になります。それぞれの詳細を紹介します。

 

2社間ファクタリング・3社間ファクタリング

ファクタリングの契約には2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。そのどちらで契約するかによって、手数料相場は大きく変わります。

【2社間ファクタリング】
2社間ファクタリングでの手数料相場は、約10%~30%です。2社間ファクタリングの場合、ファクタリングを利用する会社が倒産すると売掛金の回収ができなくなります。さらに、2社間ファクタリングの売掛債権は、一時的にファクタリングを利用する企業に支払われます。
本来ならそのままファクタリング会社への支払うべきですが、別の請求や用途に利用するなどのトラブルも起きています。そのため、ファクタリング会社としては貸し倒れのリスクが大きくなるので手数料が高く設定されているのです。

【3社間ファクタリング】
3社間ファクタリングでの手数料相場は、1%~5%とかなり安く設定されているようです。3社間ファクタリングの利用には、売掛先の支払企業(取引先)の同意を得る必要があります。売掛金の支払いはファクタリング会社に直接支払われるため、2社間ファクタリングと違い別の用途に使われる心配がありません。そのため、ファクタリング会社としては、リスクを抑え取引ができるので、手数料が安く設定できます。
ただし、取引先の経営状況が悪化している場合は、売掛金の回収ができないこともあるので手数料が高くなる可能性があるため注意しましょう。

 

売掛先与信

年商の高い大企業は、手数料を抑えられる可能性があります。ファクタリング会社は売掛金を回収することで利益を得ます。
ただし、担保を必要としない信用貸しの場合もあり、倒産や持ち逃げなどで回収ができないリスクも抱えているのです。そのため、年商が高く、安定性を見込める企業であればファクタリング会社のリスクが軽減されるので手数料が安くなる傾向があります。

 

償還請求権の有無

償還請求権は、支払い義務者(取引先)によって支払いが行われなかった場合、債権を販売した会社に補償を求める権利です。3社間取引ではこの権利の有無が、ファクタリング会社のリスクを左右しています。

【償還請求権なし】
3社間取引ではファクタリングを利用する企業とは別に、取引先とファクタリング会社のやり取りが発生します。もし、ファクタリング契約後に取引先が倒産した場合、回収できなかった資金はファクタリング会社が負担することになるでしょう。ほかの要素同様に、ファクタリング会社のリスクが高くなるので手数料が高くなります。

【償還請求権あり】
償還請求権がある場合、万が一取引先企業が倒産すると、ファクタリングを利用している企業が補償をします。つまり、実質的には売掛債権の譲渡担保融資になっているのです。ファクタリング会社の回収リスクが軽減されるので手数料は安くなりますが、保証人や担保設定が必要になるケースもあります。

 

利用履歴の有無

初回の利用か2回目以降か、利用履歴も手数料に関わる要素となります。理由としては、過去の取引実績・支払い実績が多いほうが、ファクタリング会社としても信用できるからです。支払いの遅延もなくスムーズに取引をしていた実績があるのなら、手数料の交渉をしてみても良いかもしれません。

ファクタリングは契約内容と現状の財務状況、今後の見通しで手数料に差がでます。見積もりを無料で行っている企業もあるので、細かい数字をするためにも、まずは相談することをおすすめします。

 

 

医療関係のファクタリングの相場はさらに安い?

ファクタリング手数料はファクタリング会社のリスクが低くなるほど安くなります。そのため、回収がほぼ確実にできる「医療報酬ファクタリング」はさらに手数料が低く設定されています。

 

医療報酬ファクタリングの仕組み

医療報酬ファクタリングは、医療機関とファクタリング会社、そして国保や社保などの公的機関とのやり取りになる3社間取引です。日本では医療費の7割を国民健康保険で負担しています。

ただし、保険料の診療報酬は、診療してから支払われるまでに2ヶ月のラグが発生するので経営を圧迫することがあります。診療報酬を早期現金化して資金繰りを改善するために、医療報酬ファクタリングは利用されています。

【医療報酬ファクタリングの流れ】
・医療機関がファクタリング会社と債権譲渡契約を締結
・ファクタリング会社から国保、社保などに債権譲渡を通知
・診療報酬債権の掛目から手数料を引いた金額を、ファクタリング会社から医療機関に支払い
・医療機関から社保・国保に診療報酬の請求
・診療報酬に不正がないかを審査(レセプト審査)
・問題がなければ、診療報酬をファクタリング会社へ支払い
・掛目を除く残額分をファクタリング会社から医療機関へ支払い

医療報酬ファクタリングでは、通常のファクタリングと違いレセプト審査がはいるため、1度に全額支払われることはありません。なぜなら、稀にレセプト審査が通らずに医療機関に差し戻されることがあるからです。そのため、支払いは2度に分け、1回目は掛目分(7割~8割)が医療機関に支払われます。社保・国保からの支払いが確認されたあと、残額が医療機関に支払われます。

 

医療報酬ファクタリングはリスクが低い

医療報酬ファクタリングでの手数料相場は0.5%~2%と言われています。企業の3社間ファクタリング手数料相場である、1%~5%とくらべても安く設定されていることがわかります。これは、医療報酬ファクタリングでの取引先が公的機関になることが理由です。貸し倒れのリスクが極めて低く、ほぼ確実に回収ができるのでファクタリング会社としてもあまりリスクを考えない取引ができます。

また、医療報酬ファクタリングは融資などよりも審査に通りやすい特徴があります。経営が赤字状態の場合や、税金未納の状態でも医療報酬ファクタリングの審査に通る可能性があるほど甘く設定されています。

 

 

ファクタリング手数料はリスクによって変わる

ファクタリング手数料の相場は、2社間ファクタリングで10%~30%、3社間ファクタリングで1%~5%と言われています。
ファクタリングの種類や契約内容、経営状況によって手数料が変わるので、詳細はファクタリング企業に確認する必要があるでしょう。見積もりや問い合わせは無料で行っている企業も多いので、自社の状況を確認して相談することが大切です。