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ファクタリングと似ている?ABL(売掛債権担保融資)を徹底解説

ABLとは?

ファクタリングに関するテーマでお届けしている当コラムですが、今回は「ABL」についてお話したいと思います。
というのも、ABLはファクタリングと同じく資金調達に適した方法であり、その内容もファクタリングと似た部分があるためです。
「最近ABLって言葉を聞くけど、これって何なの?」
「ファクタリングと何が違うの?」
といった疑問をお持ちの方はぜひご覧ください。

そもそもABLとは?

融資

ABLは「Asset Based Lending」の略であり、「動産・売掛債権担保融資」と訳されます。
流動資産(動産、売掛債権)を担保にして金融機関から融資を受ける資金調達法で、担保となる不動産を有していない企業でも利用可能な点で注目されています。

もともと、金融機関から融資を受ける際は、不動産(土地、建物など)を担保とするのが主流でした。
しかし、これでは担保となる不動産を有しない中小企業が融資を受けられない、という問題が生じます。

そこで解決策として注目されたのが、当時すでにアメリカで行われていたABLでした。
2005年、金融庁はABLを「不動産の担保、保証人に依存しない融資促進のための手法」と位置付けます。そして2007年6月にABL協会が設立。同年8月、信用保証協会が日本で初となる流動資産担保融資保証制度を導入しました。
その後、電子記録債権法が施行されたり、金融庁によって銀行法施行規則等が改正されたりといった動きとともにABL普及を目的とした環境整備が進み、現在に至ります。

ABLを導入するメリットとデメリット

メリット・デメリット

上記の経緯で日本に普及したABLですが、これを導入するメリットとデメリットは何なのでしょうか。

まずメリットについてですが、最も大きいのが「固定資産がなくても融資を受けられる」という点でしょう。
創業して間もないスタートアップ企業、資産が乏しい企業など、担保となる不動産を所有していない企業でも資金を調達できます。
また、ABLの導入によって資金繰りを改善することができれば、その後の資金面が安定し、経営状況が好転するでしょう。

一方、デメリットとして事業に関わる重要な動産を担保に出さなければいけない点が挙げられます。
商品の在庫も売掛金も、企業にとって重要な資産です。
その資産が金融機関の管理下に置かれるというのは、かなりの痛手となるでしょう。
また、動産は正確に価値をつけるのが難しく、同じ動産でも金融機関によって評価や価値は異なります。そのため、場合によっては過剰担保(債権の保全に必要なラインを超える担保)をとられるおそれがあります。

ファクタリングとの違い

審査

以上、ABLの内容や導入するメリット・デメリットについて、簡単に説明しました。
上記の内容をふまえてファクタリングと比較してみると、「債権を使って資金を調達する」という点で似ているように思われるのではないでしょうか。
しかし、ABLとファクタリングにはいくつかの違いがあります。
実際にどのような違いがあるのか、以下にまとめてみました。

①ファクタリングは「融資」ではない

当コラムですでに何回も説明しているとおり、「ファクタリング=融資を受ける」というわけではありません。
ファクタリングは、ファクター(ファクタリング業者)に債権を譲渡し、その代わりに数ヶ月先に入るはずだった報酬を前倒しで手にするという資金調達法です。
いわゆる「前借」をして資金繰りを改善する方法であり、当然利息が発生することもありません。

②担保の対象が異なる

ABLにおける担保には、売掛金だけでなく商品の在庫なども含まれます。
そのため、担保の対象範囲が広く、ものによっては事業経営に関わる重要な資産を担保にとられることも考えられます。
それに比べて、ファクタリングで譲渡するのは債権のみ。それ以上の資産を担保にとられることはありません。

③審査基準が異なる

ファクタリングでは債権をきちんと回収できるかどうかが重要なポイントになるため、取引先の会社に信頼性があるかどうかが大きな審査基準となります。
一方のABLでは担保となる資産の価値に重きが置かれるため、その資産にどれほどの価値があるのかを確認しなければいけません。
加えて、もちろん担保を提供する企業の信頼性なども審査対象になります。

おすすめはファクタリング

オススメはファクタリング

このように、ABLとファクタリングにはさまざまな違いがあります。
このことを踏まえたうえでどちらを利用するかですが、おすすめはファクタリングです。

ファクタリングは審査基準がやさしく、審査に時間もかからないため、スピーディーに資金を調達できます。
また、「ABLのデメリット」のひとつに挙げたように、ABLは過剰担保をとられるおそれがあります。
それに比べてファクタリングなら、担保になるのは債権のみ。過剰担保をとられる心配はありません。

そのほか、債権を譲渡し、その代金を手にした時点で取引が終了する点もファクタリングの魅力です。
売掛金の請求についてはファクターと取引先の企業間で行われるため、支払いがスムーズに行われなかったとしても損失を被ることはありません。

いかがでしょうか。
今回はファクタリングに似たABLについての解説をしました。
困ったときの資金調達法として覚えておくと便利ですが、医療機関・介護施設経営者様については、私たちGCMが診療報酬ファクタリングの提案をさせていただきます。まずは気軽にご相談ください。